双眼鏡でバードウォッチングが100倍楽しくなった!
僕がバードウォッチング用の双眼鏡を買ったのは、野鳥観察を始めて1年ほど経った頃です。探鳥会に参加したり、東京港野鳥公園でレンジャーさんの双眼鏡をお借りして野鳥を見ているうちに欲しくなりました。
購入してからは、休みの日お出かけする時は大体バッグに入れるか、首に下げるかして持ち歩いています。野鳥観察がグッと身近になり、格段に楽しくなりました。バードウォッチング用の双眼鏡の購入を検討されているなら、一刻も早い購入をおすすめします。
と言いながらも、実は購入までに2年間いろいろ悩みました。やっと購入して使った時はとても嬉しかったのを覚えています。
今回は双眼鏡の選び方と、僕が悩みぬいて双眼鏡を買うまでの経緯についてご紹介したいと思います。
双眼鏡選びのポイント
双眼鏡を買うにあたり、心の準備というか、こんな点に気を付けたらいいのではと思う4つのポイントをご紹介します。
かっこいいこと
最も重要です。持っていてワクワク感があること。首に下げて出かけるのが楽しくなる。フォルム、形、色、スペック、メーカー、納得できるものを買いましょう。各社様々なモデルを発売していますので、自分の納得のいく、一番かっこいい双眼鏡を選びましょう。
スペックにこだわりすぎないこと
初心者はスペックを見てもよくわからないと思います。スペックに関しては先輩バーダーのおすすめを参考にするのがいいと思います。
実際触って確かめる
実際に現物を目で見て、触れて、のぞいて決めるのが間違いないと思います。人によって選び方はいろいろあると思いますが、百聞は一見にしかずです。どうせ見てもわからない、ではなく初心者でも自分のフィーリングを信じてみてはいかがでしょう。
お財布かパートナーに相談する
これも結構重要です。ご家族はいらっしゃいますか?支出の決定権はあなたですか?もしお一人でない場合はくれぐれもご注意ください。円満な家庭があってこそ、フィールドでバードウォッチングを心おきなく楽しめます。後顧の憂いをなくすためにも購入する前にはお財布もしくはパートナーによく相談しましょう。
覚悟を決めない
双眼鏡を買うからにはバリバリのバーダーにならないといけないのでは、的なハードルを上げる必要はまったくありません。バードウォッチングは誰でも気軽に始められるアクティビティです。覚悟なんて必要ありません。双眼鏡があればより野鳥観察の楽しみの幅が広がるという感覚です。どうぞ気軽に始めて見てください。
バードウォッチング 用双眼鏡の選び方
では具体的な双眼鏡の選び方について紹介していきます。
対物レンズの大きさ
双眼鏡で見る対象物に近い方のレンズを対物レンズといいます。その対物レンズの大きさ、口径をまずチェックしましょう。バードウォッチング用は大体20mm~40mmほどです。
・20mm…コンパクトタイプに多い、軽い、明るさはやや△
・30mm…明るさと携帯性を両立、バランス良し
・40mm…明るく見やすい、重い
倍率は8〜10倍がおすすめ
倍率が高い方が大きくよく見えるイメージがありますが、バードウォッチングに関しては倍率が高いほど良い、というわけではありません。倍率が高くなると見える範囲も狭くなるため、素早い動きの野鳥はフレームアウトしてしまい捉えることが難しく、手振れも起こしやすくなります。8〜10倍くらいがバードウォッチングにはピッタリです。
サイズと重さ
双眼鏡を一日首から下げていると肩こりになることがあります。長時間首から下げても苦にならない重さ、サイズのものを選びましょう。ちょうど良いサイズは人によってそれぞれです。実際に持ったり、首から下げたりして試してみましょう。小型で軽量になるとレンズが小さくなるため暗く感じることがあります。そのためコンパクトな双眼鏡ほどレンズの性能はチェックが必要です。
防水性
防水性の高い双眼鏡であれば、天候の変化が合っても心配いりません。双眼鏡の中に水が入らないというだけでなく、レンズがくもりにくいという利点もあります。
双眼鏡の選び方について疑問に思った時にはこちらの記事も参考にさせていただきました。
僕が使っている双眼鏡はZEISS(ツァイス)のVictory Pocket 8×25
僕が持っているのは、ツァイスのVictory Pocket 8×25です。軽い、折り畳めてコンパクト、よく見える、気軽に持ち歩ける点が気に入っています。
ツァイスの探鳥会に参加してから、漠然といいなあと思っていて、いざ買うことを決心した時には五反田のバードショップに行きました。
バードショップに行って、店員さんに双眼鏡を買いたいこと、ツァイスにしようと思っているが8倍と10倍でちょっと悩んでいることを話すと、双眼鏡に詳しいスタッフの方を呼んできてくださいました。当初倍率が高い方がよく見えそうな気がしたので10倍がいいのかなと思っていたのですが、実際に実機をのぞかせてもらって8倍でも十分に満足できる実感が得られ、結局8倍の方を購入しました。
初心者こそ道具はいいものを、がおすすめ
双眼鏡に求めるものは人それぞれです。日本野鳥の会の探鳥会や、メーカー主催の探鳥会に参加して、実物に触って、のぞいて、野鳥を見てみることをおすすめします。
僕はまず野鳥の会から案内をもらったニコンのモナーク探鳥会に行きました。むちゃくちゃ楽しかったです。5月という時期も良かったと思いますが、20種類以上の野鳥を双眼鏡で観察することができ、双眼鏡欲しいなあと強く思いました。その後ツァイス探鳥会にも参加しました。その時は「ツァイスいいなあ」と思いました。ツァイスのそのコンパクト、性能にグッときたのを覚えています。それから実際に買うことを自分事として考え始めました。
僕は何か始める時には道具はできるだけいいものを買うべし、という考えを持っています。「続くかどうかわからないし、最初は安いもので」とか「とりあえず中古で」という人もいますが、僕は始める時にはできるだけいいものを買いたいと思う派です。そう思う理由は3つあります。
スキルアップできる
いいものを買っていれば、もし思い通りにいかないことがあっても道具のせいにできません。だから「見方が悪い?どうやったら見える?」と自分なりに考えて工夫します。道具に育ててもらえます。それがスキルアップに繋がります。
長続きする
投資したからには元を取りたい。やめるのは面白くない。せっかくだから楽しくやりたいという欲がわき、そして行動が変わります。
コスパがいい
いいものを持っていれば、スキルアップしても買い換える必要がなく、そのまま長く使えます。長期的にみるとコスパがいいと思います。
プロ向けというわけではなく、身の丈に合った上質なものを選ぶという感じでしょうか。
いい道具を長く使っていると、道具は体になじんできます。自然に双眼鏡を手に取り、レンズをのぞき野鳥を捉えるまでの一連の動作がスムーズで、純粋に野鳥観察に没頭できます。
そんなわけで最初に買う双眼鏡はいいものをチョイスした方がいいと思います。
マイ双眼鏡でバードウォッチング が格段に楽しくなりますよ
買ってよかったことは、これまでスズメだと思っていた鳥がそうじゃないとわかったことです。野鳥は小さいし、飛び回るし、木々の間に隠れて見えなくなるし、肉眼で確実に姿を確認するのは限界があります。双眼鏡があれば、見える範囲が格段に広がるので、野鳥に近づけなくでも遠くからでも、姿をしっかりと確認できます。
とはいうものの、双眼鏡はそう安くはありません。なのでカタログやネットで情報を収集しながら検討しつつ、実際の双眼鏡に触れてのぞいてみられることをおすすめします。持った時の感じ、目のフィット感、のぞいた時の見え方は実機に触れて初めて感じるものです。探鳥会やバードショップ、野鳥公園などでプロの方の意見を聞いてみるのもきっと参考になりますよ。
お気に入りの相棒を見つけられることを願っています!