「オレンジ色の鳥」に続いて、今回は茶色の鳥について紹介していきます。
茶色の鳥は特徴が普通すぎて、あとでなんの鳥だったんだろうと見返したときになかなか様子を再現しにくいものです。
そのため、ルックスの特徴だけでなく、それぞれの茶色い野鳥の特徴を以下に分けて紹介します。
①どんな感じで(群れ・単独)
②どこでよく会えるか
③ルックスの特徴
見つけやすさ | どんな感じで | 会える場所 | ルックス | |
スズメ | ◎ | 群れている | 街の中(人里) | 体長14㎝ |
ヒバリ | ◎(春) | 単独、数羽で | 農耕地・河原 | スズメ(14cm)よりも少し大きい |
シメ | ◎(冬) | 単独、冬は群れ | 公園林・森 | スズメ(14cm)よりも少し大きい |
モズ | ◯ | 繁殖シーズンの2月3月以外は単独 | 公園林・河原・里 | スズメ(14cm)よりも少し大きい |
ホオジロ | △ | 単独 | 農耕地・河原(枝先) | スズメ(14cm)くらい |
ムクドリ | ◎ | 群れ、真冬は特に集まっている | 公園・河原(地面で餌をついばんでいる) | スズメよりも大きいがハトよりも小さい |
ウグイス | ◎(春・冬) | 単独 | 公園の・河原(植え込みや藪の中) | スズメ(14cm)くらい |
アオジ | ◯(冬) | 群れ、特に真冬は集まっている | 公園の藪・河原(地面で) | スズメ(14cm)くらい |
クロジ | △ | 群れ、特に真冬は集まっている | 森(藪の中) | スズメ(14cm)くらい |
また、東京のまちなかでも見つけられるメジャーな野鳥を紹介しています。
ぜひ参考にしてみてください。また、それぞれの野鳥についても詳しい記事のリンクを記載していますので併せて読んでみてください。
東京で見れる茶色の野鳥9選
スズメ(雀)
とても身近なスズメ、僕が小さいときには電線にズラッと並んだスズメをよく見かけたものですが、最近はなかなかそんな光景を見られることも少なくなりました。最近の住宅は密閉性が高いため都市部で減少しています。
①どんな感じで?
群れていることが多いです。
②どこで会える?
街の中でよく見かけます。逆に森や山ではあまり見ない。公園でも正直あまり見ません。人がいるところの方がスズメも多い印象です。
③ルックスの特徴
茶色は茶色でも赤茶色に近い色です。頬っぺたの丸いマークが目印!
ヒバリ(雲雀)
春に天高くさえずるヒバリ。声の美しさから美空ひばりさんを連想しますが、美声でさえずっているのはオスの方です。年中見られる留鳥ですが春のさえずりで有名。
①どんな感じで?
単独、もしくは数羽でパラパラといることが多いです。
②どこで会える?
農耕地や河原で見かけます。
③ルックスの特徴
見た目は地味ですが、目の周りが白く愛嬌のある顔立ちをしています。目もクリっとしていてかわいい。
シメ
スズメくらいの大きさの小鳥ですが、顔がいかつく貫禄がある野鳥です。木の実が好きなので冬場は木の高いところや地面に落ちた木の実を食べます。運が良ければ、翼の先っぽにきれいな紫色の羽(風切羽)が見れるでしょう。
①どんな感じで?
だいたい単独でいますが、冬場は群れていることも。木の実を食べるため木の上の方でよく見かけます。木の実が大好きで、冬場は下に落ちている木の実を食べている姿が見られます。
②どこで会える?
実は年中見られる留鳥ですが、冬にはよく街の公園林でも見られます。
③ルックスの特徴
茶色、薄茶、褐色 そして、体格の割にはいかつい顔
モズ(百舌鳥)
日本で一番小さな猛禽類です。肉食です。早贄(はやにえ)と言って、捉え場獲物を枝や先の尖った場所に蓄える習性があります。早贄を多く蓄えたオスがモテます。
①どんな感じ?
繁殖のシーズンはペアでいますがそれ以外は単独でいることが多いです。
②どこで会える?
公園林や河原で年中見られる日本最小の猛禽類。探すポイントは目線よりもやや上を注意してみること。スズメと似た色合いだが大きさは一回りほど大きい。木の枝に一匹だけぽつんとたたずんでいたらスズメとあきらめず双眼鏡をのぞいてみましょう。公園林、河原、里など割合開けた木の上。目線よりも少し上ぐらいの高さ。
飛び方もグライダーのように「スーッと」飛びますのでスズメとは違います。
③ルックスの特徴
赤茶、薄茶 目に「怪傑ゾロ」のような黒い帯がある
ホオジロ(頬白)
鳴き声が美しいスズメと同じ大きさくらいの小鳥です。春には木の枝や高いところに止まって大きな声でさえずるので姿をすぐに見つけることができますが、残念ながら東京都内では余り見ることができません。
①どんな感じ?
単独だが、同じ地域に集まっている印象。
②どこで会える?
農耕地や河原で会えます。枝先にとまっている。東京ではあまりみかけません。
③ルックスの特徴
赤茶、薄茶 体の茶色に対して、顔には白と黒のゼブラ模様になっている
ムクドリ(椋鳥)
クチバシと足がオレンジ色の野鳥で、主に地面で採食している姿を見かけます。多分ほとんどの人が一度は見たことのある野鳥ですが、その名前を知っている人は案外少ないかもしれません。ぜひ覚えてほしい、私達にとってとても身近な野鳥です。
①どんな感じ?
群れていることが多いが真冬は特に集まっている印象。スズメよりはだいぶん大きいです。
②どこで会える?
公園、河原で見かけます。
地面で餌をついばんでいる姿をよく見ます。
小さな公園など木があるところではどこにでもいます。
③ルックス
焦げ茶色。
クチバシと足の色がオレンジ 顔は昔のガングロみたいな感じ
ウグイス(鶯)
うぐいすといえば春にオスが「ホーホケキョ♪」とさえずるイメージが強いかもしれませんが、ささやぶや植え込みの中で地味な鳴き声「ジッ、ジッ」という地鳴きが特徴的です。
①どんな感じ?
単独だが、同じ地域に集まっている印象。見かける場所にはいつもいる。みたいな感じでしょうか。
②どこで会える?
緑のある公園の藪、河原、森など。実は年中見られる留鳥です。
ちなみに、初春、温かくなってくると移動の途中で街中の茂みで声が聞こえることがあります。
③ルックスの特徴
さえずりは華やかですが、実は見た目はとても地味…。主に笹薮など背の低い茂みにいて「ジャ、ジャ」と地鳴きしていて気づくことが多いのですが、茂みの中にいると姿を視認しにくいのと、動きが早いため、発見するのはかなり困難です。
色は薄茶、褐色、カーキです。
メジロと間違えている人が多いので注意!!
アオジ(メス)
スズメと同じくらいの大きさの小鳥ですが、メスは褐色ですが、オスの体全体は緑色でとてもきれいです。そこまで警戒心が強くなく、近くで観察できるとてもきれいな野鳥です。
①どんな感じ?
群れていることが多いですが真冬は特に集まっている印象。
②どこで会える?
圧倒的に地面で見つけることが多いのですが、藪の中にいることも多いです。緑のある公園の藪、河原、森など。
③ルックスの特徴
茶色、カーキ
アオジのメスとクロジのメスの識別はかなり困難。アオジのメスはやや黄緑っぽい。
クロジ(メス)
アオジのメスととても良く似ていて見分けるのはプロでも難しい野鳥です。オスは濃い紫と黒の間の色で、競走馬でいうと青鹿毛です。
①どんな感じ?
群れていることが多いが真冬は特に集まっている印象。町では単独で見かけることも。
②どこで会える?
アオジよりも藪の中が好きな印象。数も少し少ないか。アオジのメスとクロジのメスの識別はかなり困難。
③ルックスの特徴
クロジのメスの腰の茶色に注目。
まとめ
いかがでしたでしょうか。あなたが街で見かけた茶色い鳥が何だったか、わかりましたか?
もし参考になりましたら幸いです。
見つけやすさ | どんな感じで | 会える場所 | ルックス | |
スズメ | ◎ | 群れている | 街の中(人里) | 体長14㎝ |
ヒバリ | ◎(春) | 単独、数羽で | 農耕地・河原 | スズメよりも少し大きい |
シメ | ◎(冬) | 単独、冬は群れ | 公園林・森 | スズメよりも少し大きい |
モズ | ◯ | 繁殖シーズンの2月3月以外は単独 | 公園林・河原・里 | スズメよりも少し大きい |
ホオジロ | △ | 単独 | 農耕地・河原(枝先) | スズメ大 |
ムクドリ | ◎ | 群れ、真冬は特に集まっている | 公園・河原(地面で餌をついばんでいる) | スズメよりも大きいがハトよりも小さい |
ウグイス | ◎(春・冬) | 単独 | 公園の・河原(植え込みや藪の中) | スズメ大 |
アオジ | ◯(冬) | 群れ、特に真冬は集まっている | 公園の藪・河原(地面で) | スズメ大 |
クロジ | △ | 群れ、特に真冬は集まっている | 森(藪の中) | スズメ大 |
またいろんな色の鳥の見分け方についても書いてみたいと思います。