かわいいけれどミステリアス、モズ

モズ イラスト画像

モズとの出会いは、思いを秘めて参加したイベントにて

初めてモズと出会ったのは、2019年秋に大田区の東京港野鳥公園のイベント・里山フェスティバルに参加したときでした。この公園にはレンジャーの方が常駐していて、野鳥に関する様々な疑問にそれはそれは丁寧に答えてくださいます。

このイベントは秋に開催されるのですが、野鳥に関するものだけでなく、子供向けの木工クラフト、植木の配布、スタンプラリー、アーティストの演奏など、子供も大人も楽しめるイベントです。このとき子どもたちは、松ぼっくりを使ったクリスマスツリーを作ったり、竹炭を作るのを見たり、稲の脱穀体験なんかもしていました。

僕はと言うと、そのイベントに参加するにあたって、密かに決めていたことがあり、それはレンジャーの方に「モズの見つけ方を尋ねてみよう」ということでした。モズは僕にとって“かっこいい鳥”というイメージがあり、当時会ってみたい野鳥ナンバーワンでした。探せども探せども見つからずにいたのでした。

いざレンジャーの方に会いにネイチャーセンターに行き「モズってどうやって見つけたらいいのでしょうか?」と尋ねた、まさにそのとき、その方が答えるより早く、なんと10メートルほど目の前の木にモズが止まったのです!「私はここよ」と言わんばかりに!!(ネタではなく本当に)

それが僕が初めてモズに会った瞬間でした。「モズが来てくれた」大げさですが、思いが通じた気がし、とても興奮したことを覚えています。

レンジャーの方がモズについて教えてくださったのは

  • ・なわばりをパトロールする習性があり、決まったエリアを巡回し決まった木に飛んでくる
  • ・声でわかる「キィ キィ キィ」と高鳴きする

とのことでした。

 

かわいいのに・・・

モズは以前から見てみたいと思っていた鳥でした。僕にとってモズの魅力は4つあります。

ぷっくらとしたお腹と小さなくちばしがかわいい

姿がかわいらしい。モズはスズメ大の大きさで、腹部がぷっくらと丸みがあり、鍵型に曲がった鋭い小さなくちばしがなんともいえません。

実は猛禽類

こんなにかわいらしいのに、タカやワシ、フクロウと同じ猛禽類です。昆虫やトカゲ、ザリガニなども食べます。肉食系です。

「モズのはやにえ(速贄)」

「モズのはやにえ」をご存知でしょうか。モズは捕まえた獲物を枝や尖ったところに刺しておく習性があります。理由は諸説あるようですが、餌が少なくなる冬の保存食としていたり、ワシやタカと違い体が小さいため獲物を固定する手段としてはやにえ行動が発達した、などなど。

それにしても、かわいいルックスとはあまりにもギャップが大きすぎる気がします。

名前の由来 大阪・堺の地名にも「中百舌鳥(なかもず)」

大阪市中心部を走る地下鉄御堂筋線の終点が中百舌鳥(なかもず)駅といいます。前方後円墳で有名な仁徳天皇陵もこのあたりです。百舌鳥古墳群でも有名ですね。

なぜモズは2文字なのに、表記は3文字なのでしょう。調べてみました。「百舌鳥」は「百の舌を持つ鳥」を表し、モズが多くの鳥の声を真似るところからきているようです。

 

まだ一度会っただけ。また会えるかな

結局モズに会えたのは、東京港野鳥公園でのこの一回だけです。きっと身近にいるはずです。また会いたいなと次に会うのを楽しみにしています。また会えたらアップしますね。

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