イケメンな猛禽類、チョウゲンボウ。まさかの甘党か!?

チョウゲンボウ イラスト

猛禽類ってほんとかっこいいですよねー!特に今回ご紹介するチョウゲンボウは出会うのを楽しみにしていた憧れの野鳥でした。「長元坊」って名前も素晴らしいし、見た目もたいそう2枚目です。写真の画像がないのでイラストですがちょっぴり気合い入れて描きました。

チョウゲンボウの特徴

チョウゲンボウはハヤブサの仲間

チョウゲンボウはハヤブサ目ハヤブサ科ハヤブサ属。
つまりハヤブサ(隼)の仲間で、狩りをします。日本で繁殖するため、時期が合えば子育てやかわいい雛を目にする機会があるかもしれません。

翼と尾羽に注目

大きさはキジバトサイズです。雄は33cm、メス39cmほどです。 特徴は先のとがった鋭い翼とやや長い尾羽です。広げた翼の先を見るとグチョキパーの「パー」になっているタカ目と違い、食器の「フォーク」のような形をしています。

目はスズメ似?

実はこのチョウゲンボウも含めたハヤブサ目は肉食なのでタカ目に近そうですが、遺伝的にはインコ目やスズメ目に近い感じです。

鳴き声

キッキッキッー

会える季節

基本、留鳥です。夏は岩場や崖の穴に巣を作りますが、近年、橋げたや街の人工物にも巣を作り繁殖地を広げています。冬は農耕地や干拓地などの開けた土地で獲物のネズミやモグラ類などを餌にしています。昆虫も食べます。

コチョウゲンボウとの見分け方

同種のコチョウゲンボウは冬鳥ですので冬場は注意が必要です。見分け方のポイントは背と雨覆いのあずき色と目の下の黒い斑です。チョウゲンボウはハヤブサ同様に目の下に涙袋のような班がありますがコチョウゲンボウにはないかとても薄いです。

初めての出会いは渡良瀬遊水地(栃木県)でした。東京でも出会えるのかもしれませんが、僕が初めて出会ったのは渡良瀬遊水地(栃木県)です。しびれるような最高の探鳥地でした。渡良瀬遊水地は観察できる野鳥の種類が多く、おそらく国内屈指の探鳥地だと思います。猛禽類の種類も豊富で、普段見れない野鳥が観察できるので、ドキドキ感が半端ありません。

渡良瀬遊水地

チョウゲンボウは初見ですぐにそれとわかりました。雄だったのですが、遠目にも背中のあずき色が確認できましたし、ひらひら舞うような、ある意味コウモリのような飛翔を見て圧倒されました。

残念ながらうわさのホバリングはお目にかかれませんでした。喜びのあまり、一瞬ちびりそうになったのですが、そこはグッとこらえました。何しろチョウゲンボウは獲物であるネズミなどの「尿」を紫外線の反射を利用し見分けるらしいので狙われたら大変なことになります!

名前の由来

日本名「長元坊」命名の理由はよく分かっていません。ただ、英語名では「Common Kestrel / 普通のチョウゲンボウ」でハヤブサ「Falcon / ファルコン」と違った単語をあてていることからも、明確な意図があって区別していることがうかがえます。Kestrelと名の付く野鳥はチョウゲンボウとヒメチョウゲンボウ、アメリカチョウゲンボウ(日本では見れません)の他にはいません。

チョウゲンボウといえば「あずきバー」

ここまで褒めちぎっておきながら今さら言うのも何なんですが、個人的にはチョウゲンボウ(オス)の背中の羽の色は「井村屋のあずきバー」にしか見えません。

尾羽も長いのでキャンデーの柄の部分にも見えてきました。実はこのあずき色ってけっこう特徴的で他の野鳥でこの色のものって他にいないんじゃないでしょうか。

同属のハヤブサは黒白カラーでかっこいいですし、どこか2.5枚目のこのチョウゲンボウに親しみを感じた出会いでした。皆さんもいつかどこかでこのチョウゲンボウに出会ったときはあずきバーを思い出してくださいねー。

 

チョウゲンボウ イラスト
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