シメ、いかつい目つきがダンディ!貫禄ある小さな野鳥 

シメ イラスト

今回のシメのイラストは満足のいく出来栄えでした。特に、目元が。目はいつもは最後に描くのですが、今回は最初に描いてみました。シメは目力のある野鳥です。目が大切かなと思い、何となく目元から書き始めたのが功を奏したようで、自画自賛の一枚です。

シメの特徴

太いクチバシ

シメの特徴はなんと言ってもその太いクチバシです。色はベージュ色で、夏になると黒っぽい色合いに変化します。しめは別名、蝋嘴鳥(ろうしょうちょう)と呼ばれますが、これもクチバシが蝋(ろう)のように乳白色というか白っぽい灰色であるところからきています。
シメはアトリ科の野鳥ですが、硬い木の実を食べるために、太い短いクチバシを持っているのが特徴です。シメはエノキやカエデ、ムク、ヤマハゼなどの硬い実を割って、中身を食べます。

ずんぐりむっくり体型

シメは18cmの全長でカワセミくらいの大きさです。もっと大きいイメージがありましたが意外です。野鳥の大きさを表す際に全長で表現されますが、これはクチバシの先から尾までの長さです。カワセミはクチバシが長めなので、クチバシ以外の身体はカワセミよりも気持ち大きめといった感じでしょうか。

シメはずんぐりむっくりの体型で太いクチバシなので、ルックスは結構威圧感があるというか、ダンディな感じがします。個人的には木の実より葉巻が似合うイメージです。単独行動が好きというところも一匹狼のようで素敵ですね。

ちなみにメスはオスに比べると全体的に色が淡い傾向にあります。

冬鳥

シメは冬鳥ですが、青森から北海道で繁殖し、秋になると本州に渡ってくるものもあります。山地よりも平地の落葉広葉樹林の中に1羽もしくは小さな群れでいることが多いです。

波状飛行、深い波状を描いて飛び、春の渡りの前には群れを作る。

鳴き声「シー」

地鳴きは「シー」や「キチッ」と鋭く鳴きます。シメは鳴き声から名前がきていて、鳴き声の「シー」と鳥につく接尾語「メ」がつながったものです。スズメやツバメ、カモメもそうですね。

シメとの出会い

シメと初めて会ったのは、井の頭公園でのことです。同じ日にキクイタダキも初めて見た日だったので、思い出深い一日でした。
混郡のシジュウカラを見てる時に、何か野鳥が飛んできて木の高いところにとまりしばらく動きませんでした。よくよく観察すると、シメだということがわかり大興奮したことを覚えています。梢だったので細かくは見えなかったのですが、長い時間同じところにとまっていたので、じっくり観察することができました。
飛んできてとまった瞬間をたまたま目撃できたので、存在に気がついたのですが、もし樹上にすでにとまっていたら姿を確認するのは難しかったと思います。

これから冬がくるので今季は多くのシメに出会いたいと思います。

シメ イラスト
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