少し珍しい地味な野鳥 玄人好みのシロハラ

シロハラ イラスト

シロハラは僕がよく訪れる善福寺公園や善福寺川沿いの和田堀公園で見たことがあります。身近な野鳥ではあるけれど、しょっちゅう会えるわけではありません。一見、ツグミに生態や特徴がよく似ています。ツグミはそこら中で見ることができますが、シロハラの方はやや少ない印象です。シロハラがいるとレア感もあって、バードウォッチャーが集ってきます。僕が気づいたのも、何やら人が集まっていたので詳しそうな人に聞いてみたら「シロハラですよ」と教えてもらい、知ったのでした。

そんな少し珍しいシロハラですが、見た目はとても地味です。後ほど特徴を挙げていますが、ルックスも実はとても普通…。ムクドリ と間違えてスルーしてしまいます。

多分バーダーの中では人気の野鳥だと思います。ツグミ同様に、地面にいて落ち葉をカサカサさせながら餌を探しています。地上で見ることができるので、じっくり観察しやすい野鳥でもあります。

シロハラの特徴

ルックス

雌雄同色、オスは頭部から胸〜尾羽にかけてが灰色です。オスはメスよりも頭部の黒みが強く、体上面はオリーブ褐色です。アイリングと下クチバシが黄色です。メスは頭部の褐色味がオスよりも強く、オスに比べてアイリングと下クチバシの黄色味は淡いです。

ムクドリ大

ヒタキ科の野鳥で、ムクドリほどの大きさです。似ているとお話しているツグミもヒタキ科です。

ツグミについて詳しく知りたい方はこちらの記事もご参考に。
「ツグミ、秋冬のファッションリーダー」

冬鳥

東日本には少なく、割と西日本で多くが越冬します。

ちょっと暗い林などで見られる

全国の平地から山地の林、樹木の多い公園、果樹園などに生息しています。暗い林にいて、地上で昆虫や植物の実を餌をとります。芝生や水田など開けたところに出る事は少なく、南にいくほど個体数は多くなります。

鳴き声「キョロン、キョロン、ツイー」

お腹が白いから白腹??

お腹が白いからシロハラと名付けられていますが、シロハラは必ずしもお腹が白いわけではないと思います。図鑑を見ていたら色んな色合いがいます。微妙な色合いです。ちょっと青っぽい個体もいたりして。イラストを描くときも色には悩みながら、描きました。
ちなみに英名はPale Thrushと言います。“青白いツグミ”と言った感じでしょうか。

シロハラは非常に普通なルックスすぎて、パッと見た時にシロハラと言い当てるのはなかなか難しい気がします。これといって強い特徴もなく。色調も地味ですし、特徴と言える特徴もなく…。

冬鳥でちょっと暗い林の地面でガサゴソしているという。そんな目立たないシロハラですが、秋冬にガサゴソしている野鳥を見かけたら、「シロハラかも?!」と期待を込めて、じっと見つめる僕です。

シロハラ イラスト
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