2022年新春。縁起のいいことがありました。
それは新年の1月3日のトラツグミとの出会いです。
京都に帰省した折、京都御所を散歩がてらバードウォッチングしていたときに出会いました。落ち葉の中をツグミに混じって、あまり見たことのない野鳥がいることに気づいたのが初めでした。
新春早々、しかも寅年にトラツグミに出会えるなんて、なんだか今年は良いことがありそうな予感です。ちなみに、私は寅年の47歳。2022年は周り年なのです。なんともめでたい迎春となりました。
今年もどうぞ皆様よろしくお願いいたします。
トラツグミ。かっこいいですよね~
正直出会うまではノーマークでしたが、直に見てしみじみ「かっこいいなー。」と思い直しました。今回はこのクールなトラツグミについてご紹介したいと思います。
トラツグミの特徴
日本のツグミ科では最大のサイズで29.5㎝です。ヒヨドリ(27.5㎝)と比べてもまだ少し大きいサイズ感です。雄雌同色で、体は黄褐色に黒色の横斑や三日月斑があり、翼はやや赤茶がかっています。
鳴き声
夜間にヒー、ヒョーと口笛のような声で鳴くため、昔は化け物の鵺(ぬえ)などと不気味がられて恐れられたことも。
虎は虎でも、「六甲おろし」は歌いません。(ちなみに僕は阪神タイガースファンです)
トラツグミは留鳥
留鳥、または漂鳥です。生息地は奄美大島以北で、平地や山地の良く茂った林にすんでいて、冬季には市街地の公園林や広い庭にもあらわれることがあります。地上でミミズなどを捕って食べます。
冬に会いやすい野鳥のひとつです。
会える場所
よく茂った林の地面でミミズなどのえさを取っているので落ち葉をガサガサしているのを探すのが良いかも。行動パターンはツグミに似ていますが、体表がかなりの迷彩柄なのでパッと見て発見するのは困難です。薄暗い林を見つけたら、じっと目を凝らして探してみましょう。
名前の由来
その名の通り体表の黒と黄褐色の具合が虎班(トラ柄)にも見えるためトラツグミ(虎鶫)と言われています。
別名「鬼ツグミ」。オニとはずいぶん厳めしい名ですが、これは近縁種のツグミなどと比べてサイズが「ずば抜けて大きい」ことを示した接頭語で、別段ネガティブな意味ではありません。
まとめ
初めて見たときに、すぐにトラツグミとわかりました。出会うまでは、カラフルでなかったためか地味で暗い印象があり、個人的にはノーマークの野鳥でした。
しかし、実際に出会ってみるとサイズが思ったよりボリュームがあり、存在感のある鳥でした。何よりからだの模様をよくよく観察してみると三日月型の模様がおしゃれで、たしかに“トラ”を感じさせました。
しばらく動かずじっとしていてくれたのでよく観察できたことも幸運でした。
色彩は地味ながらもワイルドな模様のとても美しい鳥でした。今回の出会いにより私にとってトラツグミはとても貴重な野鳥になり、注目度が一気に上がりました。今後「冬の薄暗い林」もまたテンション上がりそうなスポットになる予感です。苦笑^^;”
トラツグミは餌をとる際に足を地面を打ち付けるような動作をすることがあるらしいのです。次回会うときはその「トラツグミダンス」とやらもぜひ見てみたいものです。