おメメがパッチリ、コサメビタキ。It’s so cute!!

コサメビタキ イラスト

初めて出会ったのは東京港野鳥公園の自然生態園でした。人が集まっていたので、何かなと思ったら木の枝を飛び回る小鳥を発見。それがコサメビタキでした。

コサメビタキとの出会い

実は、似た野鳥との見分け方がわからずすぐにはそれとわかりませんでした。
同属のヒタキ科エゾビタキ属にはエゾビタキ、サメビタキなどがいますがどれもかなり似ているため見分け方は難しいです。また、キビタキのメスも結構似ているので初めて見て識別するのは難しいかもしれません。

その日はあいにくの曇りで、私の双眼鏡では確認しづらい距離でもありましたので近くにいらっしゃった巨大なレンズを付けたカメラをお持ちの方に聞いてみたところ「コサメビタキです。」と教えて下さいました。

コサメビタキの特徴

会える場所

木の上のほうに縦向きにとまります。結構探すのは難しい気がしますが慣れると簡単なのでしょうか?
木の横枝にコケや地衣類で巣を作ります。

食べるもの

英名のフライキャッチャーの名の通りエサの昆虫をフライングキャッチで取ります。実は雑食性で秋には木の実も餌にして食べます。

鳴き声

チーチーピチピチッといった細く複雑な声でさえずります。声で気づくことが多いのではないでしょうか。

会える季節

夏鳥です。4月、5月ごろに日本に渡ってきて9月。10月ごろに東南アジアに旅立ちます。代表的な夏鳥ですね。渡りの季節には街の公園などでも見ることができます。さえずりがとても綺麗ですね。

会える場所

低い山や里の林などでも見ることができます。落葉広葉樹林が好きです。同属のサメビタキよりも明るい林を好む傾向があるようです。
繰り返しになりますが、渡りの時期に市街地の公園で出会うのが会いやすい気がします。

コサメビタキ、コサメビタキ、サメビタキ、エゾビタキ、キビタキ(メス)の違い

備忘録の意味も込めて、似た野鳥についていくつかまとめておきたいと思います。

体長 会える季節 胸の色 縦斑 嘴の下面の黄色 特徴
コサメビタキ 13cm 春春(夏鳥) 汚白色 ほぼ無し 根本から半分
おめめぱっちり。目先が白い。
サメビタキ 13.5cm 春夏(夏鳥) 全体的に色が濃い。 淡い、少しある。 根本に少し
風切り羽の羽縁が黄褐色。
エゾビタキ 14.5cm 春と秋(旅鳥) 白地に濃い縦斑 濃い 無し
三列風切羽の羽縁の白が鮮明。
キビタキ メス 13.5cm 春夏(夏鳥) 淡いオリーブ色 淡い、少しある 無し
全体的に色がオリーブ色。喉に少し黄色みがある。

ちなみにサメビタキ(鮫鶲)の体色はその名前の由来通りの鮫色です。コサメビタキはそれの小さいものという意味。(エゾビタキはオホーツク周辺で繁殖するためその名が付きました。)
イラストは曇り空で出会った印象で暗くなっていますが、実際はもっと明るい色の野鳥かと思います。

ヒタキのおかげで春のバードウォッチングが楽しく

何度か記事にしていますが私はヒタキ類が大好きです。
ジョウビタキやルリビタキ、キビタキなどなど。でも特に最近は夏に出会える野鳥に興味を持っており、このコサメビタキに出会えたことはとても嬉しく、大興奮でした。同行していた娘には申し訳ないことをしました。お父さん夢中でした…。

まだ一度しか出会っていませんが、今後も渡りの季節が来るたびに、夏が来るたびに山に出かけたくなることでしょう。

ところで、以前キビタキの記事でも書いた記憶がありますが、私は以前は夏のバードウォッチングが苦手でした。なかなか野鳥に出会えなかったからです。ところがこのコサメビタキやキビタキに出会ってからは春のバードウォッチングが本当に楽しみで仕方がありません。

まとめ

まだオオルリやサンコウチョウなど、夏のエース級には出会っていないのですがこれもとても楽しみです。初心者ならではのワクワク感がまだあります。この初見の喜びは言葉にはしがたいのです。これからバードウォッチングを始める皆さまには是非とも味わって頂きたく。

この喜びを、初心を忘れる前に記事にできて本当に良かったと思います。皆さんも鳥の声を聞きに高原へ、山へ、林へ出かけてみてはいかがでしょうか

 

コサメビタキ イラスト
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