東京の有明の海岸沿いを散歩している時に初めてイソシギに出会いました。ただそのときはすぐにイソシギとわかったわけではなく、シロチドリだと思いました。
よく観察することと、カメラにおさめておくと後で調べやすい
妻が望遠レンズといっても野鳥用ではなく、娘の運動会で遠くからでも顔がアップに撮れるくらいのものをちょうど購入していたので、そのレンズのテストがてら何枚か撮りました。
野鳥を見るとき、おおまかな特徴はチェックしますが、いざ帰宅後に図鑑で調べると、どんな鳥だったか思い出せないことがよくあります。今回は写真で撮っていたので、図鑑で見比べる際にもとても役立ちました。
初めて見る鳥は、どこをチェックしたらいいのか難しいものです。見た場所、姿・形、大きさ、飛び方、歩き方、羽の色、くちばしや足・眼の色、図鑑を日頃から眺めていると、鳥の種類によって注目するパーツがある、というのもなんとなくつかめてきました。
家に帰って、「今日見た鳥はなんだったのかな?」というときに、自分が見た印象をメモしておく、レンズにおさめておくのはとっても大事だと思います。
特徴
ではイソシギの特徴についてみていきましょう。
大きさ
体長は20cmで、スズメとムクドリの間くらいの大きさです。雌雄同色で頭から背中、翼は焦げ茶色、喉・胸・腹は白色で、その白色が肩先に切れ込んだように見えます。また白いアイリングもあります。
翼を震わせるような飛び方
翼を広げると上面に白帯が現れます。今回イソシギと判明したのも、飛んでいるときにお腹の白が際立っていたのが印象的でした。
脚はくすんだ黄色
尾をよく動かしながら腰を上下に振るように歩いています。
湿地や泥地の虫や小魚を食べる
磯鷸(いそしぎ)と呼ばれますが、河原や池沼など日本では淡水域に多くみられます。時には海岸でも見られます。シギ科では、あらゆる水辺でみられるのはイソシギだけです。
鳴き声「チーリーチーリー」
高音で細く伸びる声で鳴きます。飛び立つ際や飛んでいる最中に鳴くことが多いです。
北日本では夏鳥、その他に地域では留鳥
ユーラシア大陸北部から中部で繁殖し、アフリカ・中東・インド・東南アジア・オーストラリアで越冬します。日本では全国的に見ることができます。北日本では夏鳥で、その他の地域では留鳥です。
シギとチドリって難しい
妻に「シギとチドリってどう違うの?」と聞かれました。バーダーにとって、シギとチドリは種類が大変多く、区別をつけられるようになったら一人前と僕は勝手に思っています。いつかそんなバーダーになりたいです。
このブログは日本で観察できる野鳥をメインに書いていますが、シギやチドリは世界を移動する野鳥です。シギやチドリを理解することは日本だけにとどまらず地球規模で自然に思いを馳せるきっかけをもらっている気がします。
コチドリ「千鳥格子に千鳥饅頭、千鳥足。コチドリってどんな鳥か知ってますか?」
シギ科の仲間、チュウシャクシギの記事も書いています。
よかったらこちらもご参考に。「カニをくわえた旅人、スナフキンならぬチュウシャクシギ」
バードウォッチングにカメラがあるとより楽しいかも
今回望遠付きのカメラで写真を撮っていたので、イソシギということが判明しました。
双眼鏡とカメラの2つ持ちは重いし、機動的に動けないので、僕には難しいかなと思います。双眼鏡に画面メモ機能が付いていたらいいな、とつくづく思う今日このごろです。誰か開発してくれないかな。