キツツキの代名詞、アカゲラのドラミングは1秒間に15回も!

アカゲラ イラスト

アカゲラのドラミング

アカゲラはクチバシで木を激しく連打します。その早さ、1秒間に15〜20回!「テララララー」という連続音を出します。これはドラミングと呼ばれていて、繁殖期に縄張りを主張するために行います。「コン・コン」という木をつつく音というより、小刻みに連打する音で、硬いバネがビヨーンとしなるような音に聞こえます。

アカゲラが木をつつくのは縄張り主張だけでなく、餌を見つけるため、巣を作るためという目的もあります。つつく木は枯れ木や弱って枯れそうな木です。木をつついた時に出る音や感触を手掛かりに探しています。木の中に潜む、ありや昆虫類などの卵、幼虫、成虫を食べます。

アカゲラの特徴

ドラミング以外のアカゲラの特徴についてもご紹介していきます。

ムクドリほどの大きさ

アカゲラは24cmほどで、ムクドリほどの大きさです。北海道や本州にすむ留鳥です。四国や九州ではほとんど見られません。

幹に垂直にとまる

一般的な野鳥のように枝の上にとまるのではなく、幹に垂直にとまることができます。大きく強い爪のある前2本、後ろ2本の足指で木の皮をガシッとつかみます。さらに羽軸がとても硬い尾羽で体を支え、幹にとまりドラミングをします。

英名はGreat Spotted Woodpecker

羽に逆八の字形の白い斑点があります。そこから英名はGreat Spotted Woodpeckerと呼ばれます。”大きな・斑点のある・キツツキ”といった意味でしょうか。オスの成鳥は頭部に赤色の斑点がありますが、そこからアカゲラと呼ばれています。

アカゲラとの出会い

年末に河口湖温泉を訪れた時、山側の部屋に泊まりました。窓から山を眺めていたら、木の間をチョロチョロ飛び回る野鳥がいて、よく見てみるとそれがアカゲラでした。背中の白い斑と赤い頭の色でアカゲラだと気づきました。

またそれ以外では、立川の昭和記念公園でも見ました。遊歩道の頭上で「コンコン音が聞こえる」と妻が言うので見上げると、アカゲラでした。

山奥でしか見られないと勝手にイメージしていたので、意外と街に近い林でみることができびっくりしたことを覚えています。

プロフィールにも書いているように、僕が会ってみたい野鳥はクマゲラです。キツツキ類には昔からなんとなく憧れがありました。以前はスズメやハト、カラスくらいしか知りませんでした。キツツキというとなんだか大自然を象徴しているようで、今でも清々しい森林とキツツキはセットでイメージしています。

アカゲラやコゲラがこんなに身近に見えると知った今でもキツツキに対する憧れは変わりません。そんなキツツキの代表格であるアカゲラ。まだそんな多く出会ったことはありませんが、出会ったときの喜びは格別です。何度でも会いたい、あんまり多くは会えない、アカゲラとの距離感、これもバードウォッチング の醍醐味です。

アカゲラ イラスト
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