コゲラ、キツツキを街中で見れるなんて!?
コゲラを初めて見たのは武蔵野公園でした。双眼鏡を買って初めてのバードウォッチングに出かけたときに会いました。念願のマイ双眼鏡を手に入れ、どんな野鳥がみれるかと期待に胸をふくらませてのバードウォッチングでした。夏ということもありしかも素人なので、そう多くの野鳥には出会えませんでした。
そんな時に、僕の前に姿を現したのが1匹のコゲラでした。これまで見たことのなかった野鳥に出会えたことに感動しつつも、「ほんとにキツツキ?こんな街中でキツツキを見れるの!?」とびっくりしたのを覚えています。英名はJapanese pygmy woodpeckerといいます。名前からもわかるように日本各地で見ることができる野鳥です。
コゲラ?キツツキ?
キツツキ科
コゲラはキツツキの一種です。実は「キツツキ」という野鳥はいません。キツツキ科コゲラ、のように分類の呼び方です。キツツキといえば、森の中にいるイメージがありました。人気の少ない林で木をつつく音がこだまして…のような。
コツコツと幹に打ちつける“ドラミング”
キツツキと言えば、ドラミングです。枝や幹をくちばしでつついて大きな音をたてることです。1秒間に15回ほど打つことができると言われています。エサを探すためや、巣・ねぐらをつくるためです。体を支え、幹にとまるだけでも大変そうですが、さらに力強いドラミングを行うなんて、すごいパワーの持ち主だと思いませんか。
幹にかじりつく
他の野鳥は木の枝にとまりますが、コゲラは幹にかじりつく、という感じです。小さな体の割に大きな足をもち、しっかりと爪を木に食い込ませ垂直にとまります。キツツキ科がとまる木というのは、枯れかかった木や元気のない木です。大好物の虫がたくさん中にいるんですね。
コゲラの特徴
生息地
日本ではほぼ全国で見ることができます。留鳥ですが、冬に低い山から低地の林に移動したりするものもあります。
鳴き声は「ギー ギー」
「ギー ギー」と鳴きます。私がコゲラに気づくタイミングが3つあります。1つ目は木の枝の高い所、2つ目は混群の最後についてくるとき、3つ目は鳴き声です。鳴き声で気付くことがいちばん多い気がします。コゲラの鳴き声は他の小鳥と違い特徴的なので、すぐわかります。古い扉がきしみながら開くような音です。
スズメ大
コゲラはキツツキ科の中でも小さい方で、スズメより少し大きいくらいです。シジュウカラと同じくらいです。
混群の殿(しんがり)
混群といい、シジュウカラ、エナガ、メジロなど多種類の野鳥が群れていることがあります。規模はまちまちですが、10~15羽くらいの混群をよく見かけます。コゲラは混群のいちばん最後の方に1匹か2匹いることが多いです。
コゲラってこんなにかわいい!
コゲラは僕のフィールド、善福寺川緑地でよく見かけます。善福寺川沿いの桜の木でも見られます。
コゲラが木の幹に張り付いている姿がかわいらしいです。木の低いところ(人の目の高さくらい)にも降りてきたりもするので、裸眼でも確認しやすいです。色合いが白黒で地味なのですが、小ぶりでかわいいので、小さなおばあさんという感じです。でもパワフルなところはおばあさんではありませんね。足の強さ、首の強さ、体幹がしっかりしているマッチョタイプですね!