エナガ、反則級のかわいこちゃん、実は街中で会える!

エナガ イラスト

反則級のかわいさ

エナガは野鳥の中で、そのルックスのキュートさから抜群の人気を誇る小鳥です。もふもふのぷっくりとした丸い体につぶらな黒い瞳、短いくちばし。小首をかしげた姿なんか見た日にはたまりません!

そんなかわいいエナガですが、僕は以前は山や森に行かないと会えない野鳥だと思っていました。でも実は街中でも見ることができます。カワセミもそうだったのですが、意外と身近なところで見られたりします。

最初にエナガに出会ったのは高円寺の蚕糸の森公園でした。頭上の木々の上を大量の小鳥たちが移動してくのをみて、何事かと思いました。

その中にお腹のプックリした白い鳥がいて、早くて姿はよく見えなかったのですが、シジュウカラでもメジロでもスズメでもない。僕の拙い野鳥の知識をフル出動させて考え直してもやっぱりエナガなのです。確証はないのですが、後々考えてもあれはエナガしなかないと考えています。本当に胸がときめいた覚えがあります。

その後バードウォッチングを続けていく中で、近所の善福寺川緑地、上流の善福寺公園、そしてそして井の頭公園でも見ることができました。

いつかエナガ団子を見てみたい

エナガといえば“エナガだんご”が有名です。巣立ったあとの雛はしばらくは兄弟で仲良く過ごします。数羽のヒナがギュッとくっついて枝に並んでいます。押し合いへし合いしているその様子からエナガだんごと呼ばれています。僕は写真では見たことがあるのですが、実際には見たことがありません。いつか見たいな、と密かに思っています。

日本野鳥の会のイベントに参加したときに、寄付をしたところピンバッジをいただきました。そのバッジがエナガでした。そのときだったか忘れてしまったのですが、野鳥の会から『かわいい「エナガ」大特集』という小冊子をもらいました。エナガの魅力が満載で、写真がまたいい!カメラマンの方・記事を書いた方のエナガ愛があふれる小冊子でした。エナガ団子の写真も掲載されていました。興味のある方は日本野鳥の会のこちらのページをご参考に!日本野鳥の会2018年「エナガ」キャンペーン

エナガの特徴

丸いフォルムに短いくちばし

エナガの大きさはスズメくらいです。そして全体的に丸い体に、とても短いくちばしを持っています。小さなおちょぼ口でせっせとエサをとって食べてるんですね。

尾が長い

丸っこい体に長いスッと伸びた尾を持っています。その尾が柄杓の持ち手、体が柄杓の合(ごう:水を入れる部分)のように見えます。なので柄長(えなが)という名前がつけられたのでしょう。

英語でLong-tailed Titといいます。直訳すると「長い尾をもつ小鳥」といったところでしょうか。英名は姿や生態の特徴を表していることが多いです。

鳴き声「チィチィ」「ジュルリジュルリ」

エナガは姿が小さく動きが素早いので、なかなか姿で見つけることは難しいです。そのかわり、鳴き声は特徴的なので、声で「あ、エナガ」と気づくことも多いです。エナガの鳴き声が聞こえると、混群がきたのかな、と思います。

鳥の鳴き声を人の言葉に当てはめることを“聞きなし”と言いますが、エナガの聞きなしは「地ぃ踏んだぁ、地ぃ踏んだぁ」です。

樹木の多い都市公園でも見れる

年間通して日本で見ることのできる留鳥です。僕は山奥に行かないと会えない鳥と思っていましたが、実は都内でも見れるくらい身近な鳥で、樹木の多い都市公園でも会うことができます。

群れをつくる

エナガは群れをつくる習性があります。僕がエナガを見るときはいつでも、数10羽の群れでいます。混群と呼ばれる群れで、数種の野鳥が集まって枝にとまったり、飛んだりしています。エナガはその混群の先頭にいつもいます。

エナガとの思い出

エナガとの出会いは東高円寺の蚕糸の森公園だったとお話しました。その後、娘の七五三を祝うため京都の実家に帰ったときのことです。御霊神社の境内で晴れ着姿の娘たちの写真を撮ってもらっているときに、エナガの声が!!晴れ着の娘を撮るか、エナガを追うか一瞬悩みました。今でも娘たちの七五三の写真を見るたびに、エナガのことを思い出す僕です。

エナガ イラスト
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