コバルトブルーとレンガ色が美しい、幸せの青い鳥イソヒヨドリ

イソヒヨドリ イラスト

名前の由来

「磯にいるヒヨドリのような鳥」という意味でイソヒヨドリと名付けられました。実はヒヨドリ科ではなくヒタキ科です。同じヒタキ科にはツグミやルリビタキがいます。

日本で見られる野鳥は600種ほどですが、その中でもイソヒヨドリはトップレベルの美しさだと思います。出会いは房総半島(外房)の磯のごつごつした岩場でした。海のブルーに映えてものすごくきれいでした。

もっと人気があってもおかしくないと思います。なぜ知名度が低いのかな?と考えたときに思ったのは「ひょっとして名前のせい??」ということです。

磯のもつイメージ、カントリーサイドな感じがイソヒヨドリの麗しさを半減させているのではないかなと・・・。いえいえ、磯をバカにしているわけではありません。子どもの頃から毎年ビーチよりも磯に訪れるくらいで、むしろ磯は大好きです!

そこで僕は改称を提案したい!案は“アイノトリ(藍の鳥)”もしくは“アイノヒヨドリ(藍のひよどり)”どうでしょうか?幸せの青い鳥にピッタリの名前ではありませんか?

例えば、初デートでアイノトリに出会うとその恋が実るキャンペーンを張るのはいかがでしょう。

 

イソヒヨドリの特徴

まあそれはさておき、イソヒヨドリの特徴についてあらためてお話ししていきましょう。

海岸の磯や岩場、都会のビル街にも棲む

全国の海岸や崖、河口、港にすむ留鳥もしくは漂鳥。英名ではBlue Rock Thrush(岩つぐみ)生息環境からつけられたものでしょう。近年海岸以外の市街地でも繁殖しています。

コンクリートのビルが海岸の崖に似ているんですね。こうなっていくと、ますます名前に程遠くなってきてきます。やっぱりアイノトリに改称するべきですね!

ピンで動く

あまり群れになることなく、単独か番(つがい)で行動します。それだけに海岸やコンクリートジャングルでたまたま見つけた時のレア感というか驚きもひとしおです。青い鳥がふわっと現れるわけです。幸運を予兆するかのように♪

コバルトブルーとレンガ色のコントラスト

頭から胸、背、腰は紺色、翼と尾翼は青黒色、腹はレンガ色。メスは全体的に褐色で細かなマダラ模様が入っています。同じヒタキ科のトラツグミによく似ています。

鳴き声「ヒッヒッ」「ガガ」

ジョウビタキに似た声、さえずりは「ツツピーコー」と澄んだ声です。イソヒヨドリの特徴として、メスもさえずることがあります。本来さえずり(囀り)は繁殖期にオスがメスにアピールするために出す声です。なのでメスがさえずるというのは珍しいことです。

 

名前ってやっぱり大切!

今や都会のコンクリートジャングルでも会える青い鳥。疲れた人々に癒しを届けてくれる“アイノトリ”、じゃなかったイソヒヨドリ。一度会えばきっと虜になること間違いなしです!

とはいうものの、こんなに美しいのにそこまで知名度のないイソヒヨドリ、みんなに知ってもらいたいような、秘密にしておきたいような、不思議な感覚をもつ部分もあります。勝手な話ですね。僕の妄想をかき立てる妖艶なアイノトリ、海辺に出かける時はちょっと気にしてみてください。

イソヒヨドリ イラスト
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