カワラヒワ、チャームポイントはちらりと見える黄色

カワラヒワ イラスト

スズメとの違い、ちらりと黄色が見えたらカワラヒワ

カワラヒワはスズメより少し大きいサイズで、遠くから見るとスズメによく似た野鳥です。実際、水浴びが好きだったり、イネが好きだったり、性質もスズメと重なる部分があります。スズメに混じって稲刈りした後の田んぼにいたりもします。

「もしかしてスズメじゃないかも?」という視点でよくよく見るとカワラヒワも混じっているかもしれません。スズメとの違いは、カワラヒワは翼と尾に黄色い斑があります。羽を広げた時に黄色の羽毛が目立ちます。もし電線などにとまっていたら尾を見てみてください。凹形の尾を持っていればカワラヒワです。

また、スズメと鳴き声も違う。詳しくは後ほどご紹介していきます。

 

カワラヒワの特徴

 

アトリ科の野鳥

カワラヒワはアトリ科です。アトリ科の野鳥は主に種子を食べ、食べ物に合わせた様々なクチバシを持っています。カワラヒワはイネやタデなど草の種子、ひまわりの種など好んで食べますが、円錐形の太めのクチバシで、器用に種子を挟んで食べます。

 

カワラヒワは留鳥

九州以北の低地・低山で繁殖する留鳥もしくは漂鳥です。カワラヒワという名前から河原にすむのかな?と思うのですが、河原だけでなく、様々な環境にすみます。市街地の林、庭園、農耕地、河川敷などで姿を見ることができます。

 

スズメより少し大きい

図鑑では15cmと記載されています。

スズメシジュウカラメジロなどの近場で通年見られる小鳥は雌雄同色が多い中、カワラヒワはオスメスの違いがはっきりしています。オスはメスよりも黄色味が強いです。

また目の周りが黒く迫力のある強面の印象があります。草食系で可愛らしい小ぶりな野鳥なのに、強面…。このミスマッチがたまりません。

 

鳴き声は「キリキリコロコロ」

鈴を転がすような可愛らしい歌声を聞かせてくれます。聞きなしと言って、鳥や動物の鳴き声を人間の言葉に置き換えて表現することがありますが、カワラヒワの聞きなしは「手斧手斧(ちょうなちょうな)」です。

春には「ビーン」とさえずりながら浅い羽ばたきで飛び回る姿も見られます。

地鳴きは「キリッキリッ」です。

ルックスはスズメに似ているけれど、声で「あ、違う」と気づくこともあるくらい、鳴き声はカワラヒワ独特の特徴と言えます。

 

集団見合いをする

多くのオスとメスが枯れ木に集まり、オスが争いに勝ったオスから順に気に入ったメスに求愛できる。オスがメスを連れ出し集団から抜けてつがいとなります。また繁殖期にはオスがメスに餌を与える求愛給餌も見られます。つがいの絆を深めるだけでなく、メスへの栄養供給という意味合いもあります。

 

漢字で書くと河原鶸

ヒワは「鶸」と書きます。僕は初めてこの漢字を見ました。弱い鳥??と思いますが

そういうわけではなく、小さい、可愛い、可憐という意味があるそうです。河原にいるヒワだから河原鶸なんですね。

また日本の伝統色に鶸色があります。この色はカワラヒワの仲間のマヒワの色からきています。黄色味の強い黄緑色です。

 

 

僕とカワラヒワの出会い

これまでに5〜6回見たことがあります。いずれも冬のことです。初めて見たのは善福寺川緑地の高い木の上で数匹群れていました。双眼鏡を買ってまもない頃でした。子どもと遊具で遊んでいた時にたまたま姿を見かけ、スズメかなと思いつつも双眼鏡で覗いてみたら、カワラヒワでした。双眼鏡がなければきっとスズメと思っていたと思います。

杉並区の水鳥一斉調査の際にも善福寺川沿いで見かけました。

カワラヒワは身近に見れる鳥と聞いたことがあったし、庭に種子を置いておいたら寄ってくると聞いていたので、ずっと見たいなあと思っていました。なので初めて姿を認めたときは思わずガッツポーズをするくらい嬉しかったです。

 

カワラヒワ イラスト
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