キョウジョシギ、きれいなおべべの京乙女。万事ひっくり返すのがお作法。

キョウジョシギ イラスト

キョウジョシギ。名前が好きです。織物の町、出身の僕としては喜ばしいネーミングです。色もいい。朱色というか赤茶色の寂びた感じもまたよろしおすなぁ。今日はそんな野鳥キョウジョシギについてご紹介します。

初めて出会ったのは、東京港野鳥公園。レンジャーブログに載る前に発見でき、少し誇らしく感じました。その後は谷津干潟などでも出会いました。時期が合えば普通に会える野鳥です。

ただユニークなルックスの割にはうまく迷彩色になっていて岩場で発見するのは結構コツがいるかもしれません。小さな岩や貝殻をガラガラと裏返すのをそっと観察しましょう。

キョウジョシギの特徴

ルックス

特徴は何と言ってもそのルックスですね。どれもよく似たシギ類にあってその特徴的なルックスで一目見ればそれとわかります。

成長の夏羽は朱色、黒、白が複雑に混ざったお着物のような羽衣に加え、ホオジロのような白黒の顔面模様は艶やかです。

京女鷸(きょうじょしぎ)の名がぴったりです。
大きさは22㎝。シギ類では中型といったところでしょうか。

食べるもの

エサは主にカニやエビなどの甲殻類や昆虫です。やや上に反り上がった嘴を上手に使い、石や貝殻をひっくり返し獲物を狙います。

鳴き声

ゲッゲツ。ギョギョー。キョウジョキョウジョ。

会える季節

キョウジョシギは旅鳥です。数羽から小さな群れで飛来します。暖かい地で一部越冬するものがいますが、基本的に春と秋の渡りの季節に日本の沿岸に立ち寄ります。

会える場所

干潟や岩礁、砂浜以外にも水田や河原にも立ち寄ります。
私が見たのは岩場と干潟でした。

名前の由来

その名の通り、京女が着る着物のような模様からその名が付いたようです。また、顔面の白と黒が白粉(おしろい)と黒髪に見立てることもあるようです。
名前の由来は諸説あり、他にも鳴き声から聞きなした。という説もあります。

まとめ

先日地元の京都に帰りバードウォッチングをする機会がありました。詳しくは↓を
京都で見た野鳥 2022年 正月
その時に思ったのが、やっぱり東京よりも京都のほうが野鳥を観察しやすくて良いなと。

御所や賀茂川もあり山も近いし。とか少し恨めしく思いました。しかし、最近思うのは東京にあればこそキョウジョシギのような旅鳥や海辺の鳥たちに巡り合えるのだと。京都でどの程度旅鳥に会えるのかまだわかりませんが、私は海にも山にもアクセスしやすいこの東京の地の利を生かし野鳥観察を深めたいと思います。

「ほなまあ、あきばりやす。」

なんだか、キョウジョシギの声が聞こえてきそうです。

キョウジョシギ イラスト
最新記事をチェックしよう!