コガモ 水鳥の中でも識別しやすい

コガモ イラスト

羽毛、羽、羽根、翼って?その違いがわかりませんでした

なんとなく羽毛はダウンジャケットに入っててふんわりした感じ、翼は飛ぶ時に使う羽??みたいにイメージで把握しているだけでした。でも野鳥を見ているうちに気になってきて調べてみました。

羽と羽根の違い

 どちらも「はね」と読みますが、「羽」は鳥の体についているもの、「羽根」はバラバラ にして別に用いるときに使う、とのこと。(参考:現代国語例解事典)“羽根のついた帽 子”のように使うのですね。

羽毛とは

 鳥用語(というのかわかりませんが)では羽毛は綿羽・体羽・長羽に分けられます。

・綿羽(めんう)…体羽の下にあり、断熱効果が高くふわふわした羽毛です。ダウンジャケットをイメージすればわかりやすいでしょうか。

・体羽(たいう)…体の表面を覆う羽毛で、先の方はかたく、根本の方はやわらか。そのやわらかな部分は空気をたっぷり含み、寒さから体を守ります。

・長羽(ちょうう)…飛ぶための羽毛。風切羽(かざきりばね)・尾羽(おばね)の2種類があり、軸が長いのが特徴です。風切羽は前に進む力と空中に浮く力を生み出し、尾羽は飛ぶ方向をコントロールしたり、ブレーキをかけたりする働きがあります。

翼(つばさ)

飛ぶため器官です。つばさは羽毛からできています。

水鳥の羽毛の生え換わり(換羽)について

水鳥は1年に1~2回古い羽毛が抜け、新しい羽毛に生え換わります。繁殖や渡りの前が換羽のタイミングです。いろいろな羽毛が換羽(かんう)するわけですが、風切羽を換羽しているとき、カモは飛ぶことができません。生え換わるまで約2週間ほど安全な水面で過ごします。

エクリプス羽と繁殖羽

カモの仲間のオスは、日本に渡ってきたときは、メスに似た地味な羽毛です。これをエクリプス羽(う)と呼びます。エクリプスは英語で、日食や月食の「食」で、「かげる」「かくれる」という意味です。

僕も野鳥を観察し始めた当初は、秋口に見る水鳥がどれもメスに見えたり、識別が無茶苦茶難しかった覚えがあります。エクリプス羽だったからなんですね。

オスは冬までに換羽を済ませ派手で美しい繁殖羽(はんしょくう)になります。メスに求愛したり、オス同士が争うときに役立ちます。メスに選ぶ権利があるので、傷つけ合わず、、美しさで決着がついてしまいます。

判別しやすい水鳥、コガモ

水鳥の中でも判別しやすいのがコガモです。よく見かけるのですが、割と動きがゆったりで観察もしっかりできるイメージがあります。

コガモの特徴

・カモの中でも小さい

 名前の通り、カモの中では最小です。ハトより少し大きいくらいです。

・くちばしと足が黒

くちばしと足がいずれも黒色です。

・冬鳥

北アメリカで繁殖し、少数が渡来します。冬鳥です。オナガガモより少し遅れて10月後半頃にやってきて、4月に帰っていきます。

・鳴き声 オス「ピリッピリッ」メス「クエークエー」

水鳥の鳴き声は聞く機会は少ないのですが、水鳥の中で、コガモだけは鳴き声でその存在に気付くこともあります。本には、オスは「ピリッピリッ」メスは「クエークエー」と書かれていますが、僕にはオス「キーキー」や「クークー」と聞こえます。

・オスの顔、栗色と緑の模様

繁殖羽に生え換わったオスの模様が特徴的です。頭部は栗色と深緑色、腰の両側に黒線で囲まれた黄色の三角形の模様があります。

水鳥の見分け方のポイント、特に秋頃は難しい

秋に渡ってきて、繁殖羽に生え換わるまでのオスは見分けるのがとても難しいです。メスかオスかもわかりませんし、何の種類かもわかりません。そんなときに鳥の種類を判別するには以下のことに注目すると糸口がつかめるかもしれません。

体型・くちばしの色・翼の模様に注目!

くちばしの色や翼の模様が判別にも役立ちます。例えばクチバシはカルガモは先だけ黄色、マガモはクチバシ全体が淡い黄色です。また翼の模様は飛んだときや伸びをしたときが観察できるチャンスです。

そして、体の大きさ、体型です。特に体型は泳いでいるとわかりにくいのですが、陸に立っていたり、食べ物をとるときの潜り方でも判別できます。

水面で食べ物をとる…オシドリ・カルガモ・コガモ

 ・水面で逆立ちして水草などを食べます。潜る時に尾が水面から出ています。

 ・足が体の中央についているので、陸では体が水平になります。

水に潜って食べ物をとる…ホシハジロ・キンクロハジロ・スズガモ・カワウ

 ・水中に体全部を潜らせて水底の貝などをとります。

 ・足がからだの後ろについているので陸では体が起きます。

参考:小学館の図鑑NEO 鳥

繁殖羽に換わっていれば、つがいのオスをみればわかる

だいたいカモ類はつがいでいることが多いので、冬になりオスが繁殖羽に生え換わっていれば、一緒にいるオスを見れば種類が何の鳥であるかわかります。とはいうものの、繁殖羽かどうかもわからないかもしれませんが、2匹でいる水鳥で特徴的な模様や色合いが片方いればそれは繁殖羽に生え換わったオスです。水鳥のメスは没個性の褐色の地味な模様であることが多いです。

秋の水鳥観察は奥が深い

オスが繁殖羽に生え換わる前はなかなか判別が難しいものです。そのため、秋から冬にかけての水鳥観察は、気付くといつまでも水辺で観察してしまいます。特徴を探そうと思って、水に潜る、陸に上がる、羽を広げるのはまだかとついつい見入ってしまうのです。僕にとっての秋は、冬鳥の渡来から始まります。冬鳥がいる季節もあともう少しですが、暖冬の今年は、早く飛んでいってしまわないかハラハラの毎日です。

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