潜りすぎ?目が充血しているよ、ホシハジロ。

ホシハジロ イラスト

善福寺公園で見たことがあります。年によって違うのかもしれませんが、今年(2022年)はよく見かける印象があります。
レンジャーブログを拝見すると、東京港野鳥公園にもよくやってきているようです。
僕にとって「お!!ホシハジロ見れた!」という感じではなく、「あ、ホシハジロ…」とホシハジロには悪いですが、見れたときのレア度、感動はそうありません。(ホシハジロ、ごめんなさい)

ホシハジロの特徴

色合い

ホシハジロに僕があまりトキメキを感じない理由の一つは、その色彩です。
目が赤く、頭だけが赤茶色。体は白黒グレーとユニークな色合わせです。ファッションセンス、どうなんですかね。

メスは頭部が褐色で目の周りと後ろに(過眼線のような)線があります。雄の頭部は赤茶色ですが、遠目にはヒドリガモにも似ています。
見分け方は、モヒカン頭かどうかや、胸部、背面の羽の色です。

ヒドリガモについて詳しくはこちらもご参考に。

ヒドリガモ、グレート・モヒカンなヘアスタイルがおしゃれ

会える季節、大きさ

冬にシベリアからやってくる冬鳥です。北海道で繁殖の記録があるそうですが、冬には本州以南でよく見られます。
ホシハジロは体長45.5㎝の水鳥です。見た目はキンクロハジロ(43.5㎝)、スズガモ(46.5㎝)などとよく似ていますが、スズガモは海でよく見かける野鳥ですので、ホシハジロやキンクロハジロなどのように内地の池や河川で見かけることはあまりありません。

カモは「淡水ガモ類」と「海ガモ類」がある

カモ類には大きく分けて「淡水ガモ類」と「海ガモ類」がありますが、ホシハジロはキンクロハジロなどと同じ海ガモ類です。淡水ガモ類はマガモやコガモなどです。

「淡水ガモ類」と「海ガモ類」は見た目でもわかります。お尻が水面上につんと上がっているのが「淡水ガモ類」、お尻が水面から沈んでいるのが「海ガモ類」です。「海ガモ類」は潜りを得意とするため、実は陸を歩くのはあまり得意ではありません。水面から飛び立つときも水面上を走って助走しなければ飛び立てることはできません。それぞれ、生活スタイルに合わせて進化したのですね。

海ガモ類

水に潜って採食するタイプです。別名「潜水ガモ」と呼ばれます。水にちゃぷんと潜って水草を食べますが、貝や甲殻類なども食べます。

海ガモ類の中でもさらに2種類に大別されます。

  • 「Bay Duck」(ベイ-ダック/湾カモ)…主に淡水域、内陸部の水辺にいるカモ
  • 「Sea Duch」(シー-ダック/海カモ)  …主に海にいるカモ

があり、ホシハジロは湖などでもみられるのでBay Duckです。スズガモはSea Duckです。

淡水ガモ類

淡水ガモは別名「水面ガモ」と呼ばれます。
淡水ガモは水中に全身で潜りません。水面をすべるように泳いでおり、餌をとるときもジャボンと体を沈めるのではなく、くちばし〜頭部だけをジャブンとつけ、お尻はプカプカ浮いているカモです。

冬に見れる水鳥について、詳しく知りたい方はこちらの記事もぜご参考に。

身近な水鳥 その種類と特徴を徹底解説!

会える場所

先程お話しましたように、ホシハジロは海ガモ類のなかでもBay Duckに分類されます。主に池、湖沼、大きな川などで姿を見ることができますが、湾や港など水辺であれば割と多くの場所で見ることができます。

 

名前の由来

オスの背中、わき、下面は白に近い灰色で黒く細かい縞模様があり、また、雄雌ともに翼の下面が白いことから星羽白と名付けられました。一般的に初列と次列風切部分が白い帯状になったカモを「ハジロガモ」というので、金黒羽白と対をなすようなネーミングですね。

私見でたいへん恐縮ですが、虹彩や体の色を考えると「紅緋羽白/コウヒハジロ」とかだったらかっこよかったかなと思いませんか?

 

まとめ

野鳥の虹彩の色って色々あって面白いですよね。虹彩が赤いツミ、ゴイサギ、また虹彩が金色のキンクロハジロなど、彼らの視線の先に何があるのか、どこを見ているのかわかりません。野鳥ってなんだか不思議です。

そこで思ったのですが、人間は種としては新しい分類ですが、鳥は恐竜の子孫で歴史があります。生き方、生態も種として続いてくるために、そういうビジュアルになったなにか特別な理由が実はあるのかもしれない、と。

ホシハジロの男子諸君!ファッションセンスをディスってごめんなさい。たぶん、たぶんだけど、何か納得の意味があるんですよね?

 

ホシハジロ イラスト
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