Bonjour!皇帝・ヨシガモ。華麗に登場!!

ヨシガモ イラスト

令和肆年正月某日払暁。都内石神井公園内三宝寺池ニテ索敵中佛国巡洋艦三隻ト会敵。

初めての出会いは↑な感じでした。^^;

別名「ナポレオンガモ」の名の通り、頭部がナポレオンハットのような形のオスが3羽。悠々と三宝寺池を遊弋していました。正直ノーマークの水鳥でしたが、「トレビアーン!」想像以上のとても美しい姿にうっとりしました。頭の中ではラ・マルセイユが響き渡っていました♪

ヨシガモの特徴

いちばんの特徴は「ナポレオンハット」

ヨシガモは「ナポレオンガモ」というニックネームのように、オスの頭部はナポレオンハットのような独特の形をしていて、たいそう目立ちます。

また、三列風切りの部分(お尻の部分)の飾り羽が笹の葉のようにぴょーんと何本か伸びていて(垂れ下がっていて)、これが大変きれいなのです。

カラー

色合いもまたきれいです!顔面は緑と茶色のツートン。体はグレー。まさに王者の風格といえるでしょう。
一方メスは結構地味で褐色です。ぱっと見てオスメスの識別が難しいですが、雄雌ともに嘴が黒、羽を広げたときの姿で識別。といったところでしょうか。

秋に渡ってきたすぐのオスのエクリプス羽はメスと似ていますが、ヨシガモの特徴的な尾羽の飾りが、秋が深まるとともに段々と伸びていく様子がなんともいえず楽しみです。

エクリプス羽について詳しく知りたい方はこちらの方もご参考に
野鳥の羽毛は生え変わる、カモ類のエクリプス羽、繁殖羽とは?

大きさ

体長48㎝ですから、ヒドリガモなどと同じぐらいの中型のカモですが、威風堂々。大きさの割には立派な風格が備わっています。

鳴き声

ビュルル。フップ。グワーなどと鳴きます。ラ・マルセイエーズは歌いません。
現在のフランスの国歌はナポレオン時代には禁止されていたそうです。別にそれで歌わないわけではありませんが…。

 

会える季節

渡り鳥で、秋冬に日本で姿を見ることができる冬鳥です。
冬にシベリアなどから渡ってきます。やはりフランス軍同様にロシアの冬はかなり苦手のようです。ただ一部は北海道で繁殖するものもいます。

 

生態

冬の水辺。河川、内湾、湖沼で会えますが近年は数が増加してきています。
食べ物は他の淡水ガモ類と同じで水草の葉や茎、植物の種子、貝などを食べます。

 

オカヨシガモとの違い

見た目は全然違いますが、名前がよく似た野鳥にオカヨシガモがいます。
オカヨシガモは丘に登っているわけではなく、ヨシガモと同じような水辺にいる水鳥です。
ただかなり地味です。おそらくカモ類ではダントツ地味だと思います。
美麗なヨシガモとは対照的です。

 

頭が緑の水鳥の見分け方(マガモ、コガモ、ハシビロガモとの違い)

東京などの街で見られる頭部が緑色のカモがいます。見分け方は下記をご参加下さい。詳しくはそれぞれの記事を!

マガモ

・サイズが大きい
・嘴が黄色い
・尾羽のカール
“the カモ” それはマガモ

コガモ

・サイズが小さい
・目の周りだけ緑色
コガモ 水鳥の中でも識別しやすい

ハシビロガモ

・クチバシの形が特徴的
修正テープのように水面を滑る謎の水鳥 ハシビロガモ

名前の由来

ヨシガモとは漢字で書くと「葦鴨」ですが、植物の葦(ヨシ/アシ)とはあまり関連はありません。見た目が良いので「良しガモ」のようです。

確かに「Good Duck」だと私も思いました。

 

まとめ

いや、しかし、ヨシガモ。驚きました。すごく綺麗な野鳥です。
オシドリをまだちゃんと見たことがないのですが、おそらく、この2種が水鳥トップ2ではなかろうかと思います。

ちょっと写真ではイメージがわかないので、これからバードウォッチングを始める方は、いつの日かヨシガモに会えるのを楽しみにしていてください。必見です!

さあ、今年の冬鳥の季節も終盤ですね。寂しくなります。一方で今年新たに出会った野鳥にまた次の秋に会えるのがとても楽しみでもあります。

ヨシガモ陛下、どうぞお気をつけてお戻りくださいませ。心よりお待ち申し上げております。

Good Luck!!

 

ヨシガモ イラスト
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