東京都内でバードウォッチングにピッタリのおすすめスポットをご紹介します。僕も東京に住むようになって知ったのですが、都会なのに、いや都会だからこそなのかもしれませんが、公園が整備され、緑を楽しめるスポットが身近に多くあります。
緑があるところには野鳥も集まるということで、魅力的なバードウォッチングスポットがメジロ押しです。その中でも僕が実際に訪れてみてよかった場所を10個ご紹介します。各スポットの特徴、楽しみ方についても詳しく記しています。
バードウォッチングを始めてみようかな、という初心者の方はぜひこの記事を参考に足を運んでみてください。
| おすすめスポット | アクセス（最寄り駅） | 見られる鳥の種類 | 子連れで楽しめる | レンジャーさんの常駐 | 望遠鏡借りられる | 観察小屋 | |
| １ | 東京港野鳥公園 | 大田区
JR大森駅下車、京急バス「野鳥公園」or「東京港野鳥公園」下車、徒歩5分 |
○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| ２ | 高尾山 | 八王子市
京王線「高雄山口」駅下車、ケーブルカー乗り場「清滝」駅まで徒歩5分 |
山頂にネイチャーセンター有り | ||||
| ３ | 葛西臨海公園 | 江戸川区
JR京葉線「葛西臨海公園」下車徒歩1分 |
○ | ○ | ○ | ||
| ４ | 石神井公園 | 練馬区
西武池袋線「石神井公園」下車徒歩7分 |
○ | ○ | ○ | ||
| ５ | 善福寺公園 | 杉並区
JR「西荻窪」から関東バス、あるいは西武バス 上石神井駅行き（大泉学園駅行きも有り）「善福寺」下車 徒歩5分 |
○ | ○ | |||
| ６ | 和田堀公園 | 杉並区
京王井の頭線「西永福」下車 徒歩15分 |
○ | ||||
| ７ | 井の頭恩賜公園 | 武蔵野市
JR中央線「吉祥寺」下車 徒歩5分 |
○ | ◎ | ○ | ||
| ８ | 光が丘公園 | 練馬区
都営地下鉄大江戸線「光が丘」下車 徒歩8分 |
○ | ○ | ○ | ○ | |
| ９ | ひので野鳥の森自然公園 | 日の出町
JR五日市線武蔵引田駅から徒歩30分 |
○ | ||||
| １０ | 多摩動物公園 | 日野市
京王線・多摩モノレール「多摩動物公園」下車徒歩1分 |
◎ |
１．東京港野鳥公園（大田区）
東京港野鳥公園は、名前が野鳥公園というだけあり、バードウォッチングにはたまらない公園です。丸一日過ごせます。何より、東京港の水辺の野鳥を観察できるネイチャーセンターがあり、そこからじっくり観察することができます。
とても親切なレンジャーやボランティアガイドの方も常駐していて、何かひとつ質問をするとそれはそれは丁寧に教えてくださいます。望遠鏡の貸し出しもあり(コロナの為、時期により制限あり)身軽に行けて、十分楽しむことができます。
東京港野鳥公園で会った野鳥の思い出
マップで所在地を確認すると、うむむ。こんなに街なかでしかも羽田空港や湾岸の倉庫街に囲まれてなんだか自然じゃないなと思っていましたがとんでもない。都会に残されたオアシスでした。観察できる野鳥も水鳥やシギ、チドリなどの渡り鳥の他にも猛禽類やもちろんお馴染みのモズやカワセミなどの人気の野鳥もほぼ通年観察できるオールマイティなスポットです。東京西部からだとややアクセスが大変ですが、西部で観察しづらい水辺の野鳥を中心に季節によっては旅鳥も観察できる他、観察小屋も充実しているため超おすすめです！
２．高尾山（八王子市）
都内から１時間以内で行けるミシュラン三ツ星に指定された高尾山。アクセスの良さだけでなく、いろいろな楽しみ方ができるので僕の大好きな場所です。コースもいくつかありますし、モノレールも使えるので、無理なく登山、下山できるのも魅力です。
高尾山のお楽しみは、「天狗焼き」天狗の形をした鯛焼きのようなものなのですが、中のあんこが黒豆あんでとても味わい深いです。娘や妻はそれを楽しみに登っています。
高尾山で会った野鳥の思い出
ちなみに僕はバードウォッチングだけでなくハイキングも好きです。
高尾山は両方楽しめるナイススポットです。野鳥観察だけだと他にも良い探鳥地はありますが、自然に触れ、ハイキングを楽しみながらの野鳥観察は120点だと言えるでしょう。
大好きなアオゲラに初めて出会えたのも雪の日の高尾山でした。思い出いっぱいの高尾山を僕はおすすめします。
葛西臨海公園（江戸川区）
水族館、野鳥園、遊園地があり、家族で楽しめる公園です。
子どもたちは観覧車と水族館を楽しみにしているようです。観覧車は結構乗るのですが、水族館はたまに入ります。
葛西臨海公園で会った野鳥の思い出
とにかく広い敷地に野鳥観察のための野鳥園があります。ネイチャーガイドの方も常駐されているため初心者にも安心です。また、観察施設もとても充実しており、駅から近く、足場もシッカリしているため子供や高齢の方でも安心して訪れることができます。
石神井公園（練馬区）
“しゃくじい”と呼びます。僕も東京に来て初めて知った地名でした。休日は家族連れで人がいっぱいなので、朝や平日の昼間がおすすめです。
石神井公園で会った野鳥の思い出
私が最も好きな探鳥地のひとつです。
町中にありながらも観察できる野鳥の種類が多い印象です。特に秋、冬は様々な野鳥に会えます。野鳥観察の人々も多く、ある種コミュニティがある感じですが私はまだ入りきれていません。いずれ仲間ができたら良いなと思っています。
訪れる際はいつも2〜3時間かけてゆっくり2つの池を回ります。子供を連れて行くときは遊具のあるエリア（結構充実しています）で放し飼いにして（笑）私はそそくさと観察に・・・奥さんゴメンね！
善福寺公園（杉並区）
自転車で訪れる善福寺公園は、僕の大好きな公園です。日本野鳥の会創始者の中西悟堂さんがこの周辺をフィールドしていた、ということもあり、杉並区民としては勝手に親しみを覚えています。
善福寺公園で会った野鳥の思い出
最もよく行く探鳥地のひとつです。2つの池があり場所場所で表情も違うため、ぐるりと廻るのはとても楽しいです。やはり、秋冬には水鳥を中心に観察できる野鳥の種類も多いため楽しいです。
またここは野鳥との距離が近い気がします。倍率の高くない双眼鏡を使っても十分楽しめるスポットではないでしょうか。住宅地に囲まれているため、日中は人が多いにで朝の早い時間がおすすめです。
和田堀公園（杉並区）
僕のフィールドの善福寺川緑地公園内にある和田堀公園です。自転車でよく訪れます。
和田堀池の周りがバードウォッチングのメインスポットです。
結構広い公園で、特徴のある遊具のある公園が敷地内に５つほどありますので、子供も目一杯楽しめます。また自然の森も点在していて緑あふれる気持ちのよい公園です。環七と環八に挟まれているため車でのアクセスも便利です。バーベキューもできるので、車で家族みんなで来るのもいいですね。一日遊べますよ。
和田堀公園で会った野鳥の思い出
超・街なかですが、結構楽しめます。ハシブトガラスが多いですが、カワセミやシジュウカラに癒やされます。まれに猛禽類もやってきます。冬は水鳥もやってきますし、渡りの季節には珍しい野鳥に出会えることも！
井の頭恩賜公園（武蔵野市）
吉祥寺といえば井の頭公園、妻と子どもはショッピング、僕はバードウォッチング、時々スワンや動物園に乗って、という感じで家族みんなで大好きな街です。
池周りの桜はとても有名で、春の花見シーズンは大変な賑わいですが、桜だけでなく多種多様な大木もあり、都会の中のちょっとした森のようです。
井の頭恩賜公園で会った野鳥の思い出
最も好きな探鳥地にひとつです。
キクイタダキ、シメなどに初めて出会ったのがここでした。駅からのアクセスもよく歩きがいのある規模の公園ですが、おすすめは池の付近よりもジブリ博物館寄りの方面です。観察小屋も整備されていること、人が少なく観察に適していることがあります。
井の頭というと池のイメージが強いですが、私にとっては森の野鳥を観察する絶好のスポットだと思っています。
光が丘公園（練馬区）
初めて訪れたときの印象は、「東京なのにこんな駅チカに大きな公園が！」でした。アクセス抜群でまさに練馬区民の憩いの場なのではないでしょうか。バードサンクチュアリがあり、バードウォッチングにも最高の公園です。
光が丘公園で会った野鳥の思い出
ここでノスリに初めて出会いました。
観察施設が充実しており、ネイチャーガイド（レンジャー）の方も常駐しておられます。街なかから近くアクセスも良いため初心者、子供、高齢者の方でも安心して利用が可能です。望遠鏡も設備されていますので装備のない、これからバードウォッチングを始めたいと考えている方にも超おすすめです。
さあ、バードウォッチングを始めようか迷っているあなた！初めてのスポットは光が丘公園でいかがですか？
ひので野鳥の森自然公園（日の出町）
新宿から2時間弱ほどで行ける森です。都心からはちょっと距離があるため、人も少なく穴場スポットだと思います。バードウォッチングだけでなく、森林浴も楽しめますよ。お弁当を持ってハイキングがてら行けるおすすめの場所です。
ひので野鳥の森自然公園で会った野鳥の思い出
夏に訪れたのですが、キビタキ、サンショウクイなどに出会えました！
公園を管理されてる方もおられ散歩の仕方など色々親切に教えて下さいました。鬱蒼とした少し登りの山道ですが小学生ぐらいの子供だったら一緒に楽しめると思います。虫よけは必要だと思います。グルっと一周回ることもできるので、散歩がてら野鳥や野生生物を観察するのにとても良いのではないでしょうか。行った日はまちなかに比べて人も少なめでした。
多摩動物公園（日野市）
僕は野鳥観察のスポットとしては超穴場だと考えています。
子どもたちには動物を見せ、自分は野鳥を満喫っ！！（笑）新宿から約1時間ほどで行けます。
じつは町中に住んでいる自分としてはヤマガラをひとつの基準にしています。どういうことかというと、ヤマガラが観察できたときは少し「森に来た！」というイメージがあるのです。多摩動物公園ではしっかりヤマガラに出会えます。当然園内は、動物園ということも有り視界を遮る高い木や茂みがないため本格的な野鳥観察とは言えないかもしれませんが、その分見晴らしが良いため飛んでいる野鳥の観察や山の野鳥の観察に向いていると思います。野鳥観察だけだとすぐに飽きてしまう子どもたちを連れていてもお互い楽しめる素晴らしいスポットです。
まとめ
僕が実際に訪れた東京のバードウォッチングスポットをご紹介してきました。いかがでしたでしょうか。子供連れでもおすすめの場所ばかりです。
「行ったことあるよ」という方も、季節によって見られる野鳥の種類や緑の雰囲気も変わります。ぜひ季節を変えて足を伸ばし、バードウォッチングを楽しんでください。
東京にはまだまだたくさんのバードウォッチングスポットがあります。僕もどんどん開拓してまたご報告できればと思います。
