鳥の種類の見分け方　鳥のサイズは“ものさし鳥”ではかるべし

鳥の名前が気になったことはありませんか？

普段は鳥に興味はないけれど、「いつも庭にやって来るあの鳥の種類は何？」とか、「さっきいたあの群れている鳥の名は？」とか、「公園で見た羽のきれいな鳥の名前を知りたい」とか…

理由はいろいろあると思いますが、いざ図鑑を見ても、Webで調べても、本当に合っているのかすらよく分からなくて、「もういいや」ってなってませんか？

今日はそんなあなたに野鳥の見分け方のヒントをお伝えしたいと思います。

野鳥の種類を見分ける5つのポイント

野鳥の種類を見分ける際に、注意してチェックしたいポイントがいくつかあります。

①野鳥の「色」

まずは「色」です。色と言っても、例えば、嘴の色、足の色、頭（顔）の色、羽根の色を可能な限り見ておきます。その際、翼の柄も良く見ておくと良いでしょう。

②野鳥を見た「時期」

そして「時期」。春夏秋冬だけでなく月かがわかるとなおベターです。多くの野鳥は渡り（移動）をしているため、出会った月はとても重要です。渡りは鳥の不思議です。

こちらの記事もご参考に。　渡り鳥の種類とは？旅鳥、夏鳥、冬鳥、漂鳥、留鳥、それぞれの特徴を徹底解説！

③野鳥を見た「場所」

当然、「出会った場所」も重要です。日本は縦に長い四季の豊かな国ですので「季節」と「場所」セットで考えます。

例えば、都道府県、海岸、砂浜、干潟、湖沼？あるいは森、里？木の梢？高い木の真ん中当たり、藪の中？などなど、できるだけ細かくメモっておければ最高ですねー

④「群れか、単独か、2羽か」

「群れをなすのか」「単独なのか」もチェックポイントのひとつです。

普段は単独だが繁殖期につがいで行動するもの。常につがいでいるキジバトのような野鳥、渡りの直前に群れるもの、などなどもポイントです。

⑤野鳥の「サイズ」

最後に「サイズ」です。野鳥はクチバシの先から尾羽の先までの長さで全長を測ります。よく似た野鳥でもサイズで識別することもしばしばです。よって、「サイズ感」のチェックもお忘れなく。

ただ、パッと出会った野鳥のサイズが10㎝、とか25㎝とかはまずわかりません。正直慣れてもわかりません。

サイズの目安となるのが「ものさし鳥」

そんな場合よく使う指標が「ものさし鳥」です。日本野鳥の会でもこの「物差し鳥」の指標を使っていますがとても重要ですのでぜひ知っていただきたいです。

「ものさし鳥」って何かと言いますと、まず物差しに代わりになるような典型的な代表種4種のサイズを覚えて、その4種と比べて大きいか小さいかを判断する基準です。

ものさし鳥　４種

と言ってもその4種を新たに覚える必要はありません。皆さんもよく知っている「スズメ」「ムクドリ」「ハト」「カラス」と比べるだけなのです。 この4種の大きさのイメージは大体皆さんの頭にすでにありますよね。

野鳥を観察する場合は、野鳥までの距離が近かったり遠かったり、高い所にいたり地面にいたり、と距離感が様々なので、比較対象がないとサイズって意外とわかりづらいのです。

そのため、イメージだけで「この鳥は何センチくらいかなー？」なんて考えるのは危険です。「あー、あの鳥はスズメと同じぐらいだなー」とか、「ハトよりは大きいけどカラスよりもずいぶん小さいかなー」というイメージを持つことがとても大切です。そうすると後から野鳥図鑑やネットで大きさを見るときに大いに役に立ちます。

例えば、藪で見つけた茶色い野鳥。ぱっと見で25㎝ぐらいかなーとか、30㎝ぐらいあるかなーとかわからないですよね。よっぽどのマニアでなければ…。

そこで、ハトよりはずいぶん小さそうだなー、でもムクドリよりは一回り大きいような感じだぞーと、やるわけです。そして家に帰って図鑑を見るときに大体25㎝～27㎝ぐらいに当たりをつけて検索するとより絞り込みが容易になってきます。

おすすめの野鳥図鑑もご紹介しています。【初心者向け】鳥図鑑おすすめ6選　バードウォッチングが100倍楽しくなる本

ものさし鳥サイズ　一覧

以上のポイントを押さえておけば、大体の野鳥の種類はわかるようになると思います。

ご参考頂けましたでしょうか？もし、これでも判別のつかない野鳥に出会ったあなた！双眼鏡でのぞくともっと色々見えてきますよ！カメラで記録しておくのも良いかもしれません。バードウォッチングの世界へようこそ！ぜひほかの記事もチェックして頂き、ご一緒に野鳥観察を楽しみましょう！！

ちなみに、下記は「ものさし鳥」ではないのですが、イメージを持っておくと便利な代表種です。ご参考まで！